位置

島根半島沖合の日本海に浮かぶ隠岐諸島の最南端に位置し、本土と最も近く島根県の七類港から44kmの距離にあります。

北緯 35度59分〜36度02分 (福井市、霞ヶ浦、マルタ共和国のコミノ島とおおむね同じ)
東経 133度00分〜133度04分

日本地図

面積

総面積:13.70平方キロメートル (スカイツリー、国技館のある東京都墨田区と同程度)

地目別面積 (面積の単位は平方キロメートル)
地目 面積 割合
田・畑 1.11 8.1%
宅地 0.21 1.5%
山林 7.72 56.4%
原野・牧場 2.06 15.0%
その他 2.60 19.0%

平成28年4月1日現在

地勢

知夫村の主な島の地図

知夫村の主島である知夫里島は東西に長く、西側に位置する最高峰の赤ハゲ山(325m)から東に高峯(169m)、松尾山(179m)、大峯(153m)を経て、最も東に位 置する高平山(149m)まで山が連なり、海蝕により山と絶壁が海岸線に迫っています。
特に赤ハゲ山から西側は雄大な海蝕崖が形成され、名勝地赤壁などが大山隠岐国立公園の指定を受けています。
また、島の南側は外海に向かって比較的緩やかな傾斜を成し、集落の大半が 形成され、前面には神島や浅島、島津島などが浮かび、瀬戸内的な雰囲気を醸し出しています。

知夫村の主な島 (面積の単位は平方キロメートル)
島名 読み 面積 備考
知夫里島 ちぶりじま 13.03 唯一の有人島
島津島 しまづしま 0.30 無人島 知夫里島からの橋あり(徒歩のみ)
大波加島 おおはかじま 0.19 無人島 オオミズナギドリの繁殖地
浅島 あさじま 0.05 無人島
神島 かんじま 0.04 無人島

気候

気候グラフ

北緯36度に位置する知夫村は、東京と緯度だけでなく気温も大きくは違わず、日本国内としては中庸な気温です。しかし、周囲を海に囲まれている小さな島であることと、島の半分以上が森林でおおわれていることから、夏の日中でも気温の上昇が緩和され凌ぎやすい暑さです。
冬の寒さは厳しくはありませんが、北西からの季節風の影響を受け、風が厳しく曇りがちの日が多くなります。降水量は、梅雨の6・7月と秋雨の9月に増えるものの、一年を通しての変化は大きくはありません。

(グラフは気象庁のデータより作成)

地質

隠岐島前(西ノ島、中ノ島、知夫里島)は、約800万年〜900万年前の第3紀に西ノ島の焼火山を中心に大噴火し、外輪山として形成されたものが侵食されて 現在の形となっています。このことは赤ハゲ山からの展望で確認いただけます。島の地質はほとんどが溶岩による粗面玄武岩により形成されています。
日本を代 表する富士山、島原の雲仙岳はその後の第4紀の火山であり、知夫里島を含む島前の島々は日本の火山の中でも古い地層で覆われています。これらの地層は島津島の海岸で見るこ とができます。