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長期体験リポート(福山康太さん 31歳)
2016年01月12日更新
福山 康太さん(31) Uターン
8月に愛知県よりUターン。
周囲の勧めもあって、10月より定住財団の「長期産業体験プログラム」を利用して、畜産農家起業に向けて、研修 を開始しました。
今回は 、その福山さんの研修に密着してみました。
ほぼ周年放牧が可能な知夫村ですが、さすがに冬場は山の草は枯れてしまいます。
そこで、牛舎の周りで放牧しながら、栄養豊富なえさを与えます。
指導農家である、堂下勝也さん(39) の指示に従い、テキパキと作業を行っています。
給餌の後は 、牛舎へ飼料の運び込み。
中々 重労働です。
牛舎内の掃除や、えさの補充をしていると、師匠が発情した牛を見つけて、牛舎に連 れてきました。
徐々に慣れてきたとはいえ、当初想像していたよりも体力が必要だと痛感しているそうです。
放牧中は、牛が発情していないか?病気ではないかと見回りますが、時には、行方不明になった牛を探すために、山道を何時間も歩き回ったりすることも。
放牧主体という事は、そうした労苦もついてくるのです。
およそ2時間余り 作業を終え、師匠から今日の反省点を聞きます。
【福山さんの話】
師匠は体育会系で、とても厳しい人です。
崖から落ちてしまった牛を引き揚げる時には、悲しくて辛かった ですが、早く独り立ち出来るよう、歯を食いしばって付いていくつもりです。
同世代の方には、是非知夫村に来て畜産を始めて頂きたいと思います。
一緒に頑張りましょう!
【堂下さんの話】
生活の乱れは牛の飼育にも表れるで、私生活をきちんとしなければ 。まだまだ甘いです。
私も飼育を始めて、様々な苦労がありましたが、やる気さえあれば素晴らしい仕事ですので、始めようとお考え方への、支援は惜しみません。
午後からは 、同級生であり、畜産農家の先輩でもある前井出隼也さん(31)さんのお手伝い。
放牧中の牛たちを、牛舎へと運びます。
子牛とはいえ、150kgを超す体重で、中々いう事を聞いてくれません。
ここでも、体力不足を痛感しています。
実は、福山さんは 、前井出さんと「カプチーノ・コースト」というユニットを組み、毎日2分程度の動画を YouTubeで配信しています。(カプチーノ・コーストで検索してみてください)
村の様々な場所で撮影しており、エピソードを交えて、村での暮らしなどをご覧いただけます。
今日は 、仕事終わりでその収録。辛い仕事の疲れも吹き飛ぶそうです。
そして、陽が傾くころ、また師匠の牛の世話へと向かいました。
平日は、役場の仕事で起業のための資金を稼ぎます。
今年の10月から、本格的に経営を開始するために、定住財団の補助金以外にもこうした仕事が必要です。
目標の15年後50頭飼育に向けて、毎日忙しく暮らしています。