福山 康太さん(31) Uターン

福山 康太さん8月に愛知県よりUターン。

周囲の勧めもあって、10月より定住財団の「長期産業体験プログラム」を利用して、畜産農家起業に向けて、研修 を開始しました。

今回は 、その福山さんの研修に密着してみました。

 

  


農作業風景ほぼ周年放牧が可能な知夫村ですが、さすがに冬場は山の草は枯れてしまいます。

そこで、牛舎の周りで放牧しながら、栄養豊富なえさを与えます。

指導農家である、堂下勝也さん(39) の指示に従い、テキパキと作業を行っています。

給餌の後は 、牛舎へ飼料の運び込み。

中々 重労働です。

 

 

牛舎内の掃除風景牛舎内の掃除や、えさの補充をしていると、師匠が発情した牛を見つけて、牛舎に連 れてきました。

徐々に慣れてきたとはいえ、当初想像していたよりも体力が必要だと痛感しているそうです。

放牧中は、牛が発情していないか?病気ではないかと見回りますが、時には、行方不明になった牛を探すために、山道を何時間も歩き回ったりすることも。

放牧主体という事は、そうした労苦もついてくるのです。

  

およそ2時間余り 作業を終え、師匠から今日の反省点を聞きます。

【福山さんの話】

師匠は体育会系で、とても厳しい人です。

崖から落ちてしまった牛を引き揚げる時には、悲しくて辛かった ですが、早く独り立ち出来るよう、歯を食いしばって付いていくつもりです。

福山さんと堂下さん同世代の方には、是非知夫村に来て畜産を始めて頂きたいと思います。

一緒に頑張りましょう! 

 

【堂下さんの話】

生活の乱れは牛の飼育にも表れるで、私生活をきちんとしなければ 。まだまだ甘いです。

私も飼育を始めて、様々な苦労がありましたが、やる気さえあれば素晴らしい仕事ですので、始めようとお考え方への、支援は惜しみません。

 

 

放牧中の牛たち

午後からは 、同級生であり、畜産農家の先輩でもある前井出隼也さん(31)さんのお手伝い。

放牧中の牛たちを、牛舎へと運びます。

子牛とはいえ、150kgを超す体重で、中々いう事を聞いてくれません。

ここでも、体力不足を痛感しています。

 

 

動画撮影風景実は、福山さんは 、前井出さんと「カプチーノ・コースト」というユニットを組み、毎日2分程度の動画を YouTubeで配信しています。(カプチーノ・コーストで検索してみてください)

村の様々な場所で撮影しており、エピソードを交えて、村での暮らしなどをご覧いただけます。

今日は 、仕事終わりでその収録。辛い仕事の疲れも吹き飛ぶそうです。

そして、陽が傾くころ、また師匠の牛の世話へと向かいました。

 

最後の反省会風景平日は、役場の仕事で起業のための資金を稼ぎます。

今年の10月から、本格的に経営を開始するために、定住財団の補助金以外にもこうした仕事が必要です。

目標の15年後50頭飼育に向けて、毎日忙しく暮らしています。